サンコウチョウの鳴き声響く阿蔵ウォーク④―ニガナとヤブタビラコ

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2021年06月07日 04:36

 黄色い花を咲かせる植物が多いのは、黄色い花が目立つから。虫に受粉を手伝ってもらう「虫媒花」にとっては、目立って虫を惹きつけることが子孫を増やすためには欠かせません。匂いで惹きつける植物もありますが、キク科のニガナやヤブタビラコの小さな花は、遠くからでもすぐに気づきます。

ニガナ

ヤブタビラコ


 ニガナの舌状花の数は5~6枚。葉や茎を折ると出て来る白い乳液が苦いから苦菜(ニガナ)。苦いと知っているということは、食用にされたことがあったのです。

 ヤブタビラコの舌状花の数はニガナと比べると多いのですが、タンポポなどと比べると、かなり小さな花。春になって田植えの準備の田おこしを始める頃に咲くから田平子(タビラコ)と名付けられ、タビラコの仲間でも田んぼの縁ではなくて藪に咲くから藪田平子(ヤブタビラコ)。

 タビラコ(コオニタビラコ)は別名が「春の七草」の1つである「仏の座(ホトケノザ)」。でも、ヤブタビラコは食用には適さないようですから、まあ、ここは素通りすることにしましょう。

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