雨上がりの大渓(おおたに)歩き②―スズカアザミとカッコウアザミ
遠州地方で秋に咲くアザミの代表はスズカアザミ。特別珍しい花でもありません。「アザミ」の名の由来は、アザム〈傷つける、驚き呆れる〉からとのこと。つまり、「綺麗な花には棘がある」の意味。漢字の「薊」は「艹+魚+刂」からなり、魚のトゲトゲした骨を表しているのだそうです。
その点、カッコウアザミには棘はありません。近づいて見れば確かにアザミに似た花。園芸品種としてはアゲラタムとして流通していますが、大渓(おおたに)のカッコウアザミは熱帯アメリカ原産の野生種。
花の色は淡い水色。雨上がりの大渓に似合いの花と言えるかも知れません。
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