ぽかぽか陽気の10キロ歩き⑧―サルスベリの枝から垂れるサルオガセ
以前、木の枝から長く垂れ下がる不気味なサルオガセを紹介する時に「環境指標植物」と書いたことがありました。これを訂正しなくてはなりません。
サルオガセが大気汚染に弱く、空気のきれいな場所でなければ生育できないため「環境指標」とされるのは間違いないのですが、光合成をしないサルオガセは緑藻類や藍藻類などと共生することにより繁殖している地衣類。つまり、「植物」ではないのです。
サルオガセ(猿尾枷=猿の尾に嵌める枷)は、玖延寺のサルスベリ(百日紅=猿滑)の枝から垂れ下がっていました。サルスベリはもちろん植物。どちらも「サル」なのは、単なる偶然のようです。
関連記事