東海道・小夜の中山峠を歩く⑪―白山神社と丸石
道の右、北側の茶園の隅に小さな祠があり、白山神社の標柱が建てられています。白山信仰は白山を霊峰として崇める山岳信仰。峠である小夜の中山の茶栽培にとっては、水の確保が最大の条件。
現在では農業用水が設置されていますが、近くにはかつての雨水貯留池だろうと思われる池もありましたので、小夜の中山の白山神社は水神や農業神として祀られたものと思われます。
そして、白山神社の標柱のそばには「夜泣石」にも似た丸石が。この丸石も久延寺にある「夜泣石に似た石」と同じ気持ちで置かれたものかも知れませんが、もしかしたら、山梨県でよく見られる丸石道祖神の信仰の伝播によるもの・・・。
小夜の中山峠にあった丸石道祖神が、民話化されたのが「夜泣石」だったのかも知れません。
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