遠山郷に祀られた神仏②―宗吾大明神
多くの神が棲む飯田市南信濃和田では、「宗吾大明神」の石碑も見かけました。
「宗吾大明神」とは、北遠でも祀られている石碑を見かけることがある「佐倉惣五郎」のこと。現在の千葉県、かつての下総国佐倉藩の名主だった「佐倉惣五郎」は、悪税に苦しむ農民を救うため、将軍家綱に直訴し、自らは刑場の露と消えた「義民」。俗には「宗吾」と呼ばれ、全国各地に人神である「宗吾」を祀る神社や石碑があります。
辺境の地も意味する山間の地「遠山」に「宗吾大明神」の名を伝え、農民の権利意識を喚起し、自由民権思想の発揚を指導したのは誰でしょう?
石碑に刻まれた「明治三十五年 寅三月七日」とは、遠山郷にとってはどんな日だったのでしょうか?
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