東海道・木原を歩く⑧―根元の瘤が力強いクス
「許禰(こね)神社のクス」は袋井市指定天然記念物とされているデータもあるのですが、現在は解除されているのでしょうか?それはともかく、根元にたくさんの瘤が膨らみ、力強い姿を見せています。
樹齢は不詳ですが、神社の境内で見かけることが多い樹種です。
神社の社叢、鎮守の森と言えば、神が宿るために手をつけないため、元来の自然植生が保存されていることが多いのですが、近くの山でクスノキが自生しているのを見ることはありません。従って、当地の神社のクスノキは人の手によって植えられたもの。
さて、その理由は、どこにあるのでしょうか?
先ず、クスノキは成長が早く、大きく枝を広げる樹姿が御神木に相応しいこと。防風のためにも有効です。
また、クスノキは防虫剤として利用される樟脳が採取できる虫除けの木。そこから、魔除け効果あるとも考えられたようです。
これらが、境内木としてクスノキが好まれた理由。ただし、クスノキを私たちの庭に植えてしまうと大きくなり過ぎて困ることにも・・・。
関連記事