東海道・鞠子宿を歩く①―丁子屋
静岡市駿河区丸子に残る鞠子宿に立ち寄ったのは、宇津ノ谷峠を歩いた12月23日。以前、2度ばかり立ち寄ったことがある「丁子屋」付近を少しだけ散策してみました。
鞠子宿は、江戸から数えて二十番目の宿場町。府中宿と岡部宿の間に位置し、東海道では最小の宿場だったとのこと。ただし、鞠子宿を有名にしたのは歌川廣重の浮世絵版画「東海道五十三次之内 丸子」に描かれた「名ぶつ 堂(と)ろゝ汁」でとろろ汁を食べる旅人の絵。これこそ、「丁子屋」そのままです。
創業は慶長元年(1597年)。現在の建物も浮世絵から飛び出して来たかのような茅葺屋根。「丸子」は「鞠子」とも表記されますが、「丁子屋」前に建てられている看板の浮世絵では「丸子」。同じ絵の版画では、初版は「丸子」で重版されたものが「鞠子」となっているそうです。
関連記事