御前崎の「ねずみ塚」を訪ねて①―普門寺弁財天堂の「子」
静岡県御前崎市の灯台の近くに「ねずみ塚」があるって知っていましたか?令和2年(2020)の干支は「子」ですので、どうしても出会ってみたくなり、大晦日(12月31日)、国道150号を東に向かって車を走らせました。
もったいをつけるようで申し訳ありませんが、御前崎に行く前に掛川市西大渕の普門寺へ。「掛川から島田へ、立川流の俤を訪ねて⑧」や「普門寺弁財天堂の親子猪」で紹介済みですが、お目当ては弁財天堂欄間の「子」の彫刻。「子」の彫刻は、弁財天堂の裏、つまり北側にありました。
図柄は「鼠と二股大根」。二股大根は女体を表し、ネズミは多産ですから、「鼠と二股大根」は子孫繁栄を願う図柄。「大根喰う鼠⇒大黒鼠」と洒落て、大黒天と大黒天の使者であるネズミの取り合わせになったとも。
諏訪の宮大工、立川和四郎昌敬が建てた弁財天堂の「子」で、新年を始めましょう!
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