氷見・高岡へ万葉の旅㉖―旧伏木測候所庁舎
勝興寺の近くは高岡市伏木古国府。少し歩くと旧伏木測候所庁舎が残されています。
現在は「高岡市伏木気象資料館」として公開されているようですが、私たちが訪れた12月3日は休館日。国の登録有形文化財のハイカラな洋風建築は遠くから眺めるだけ。ここには大伴家持が住んだ国守館があったとされ、「越中國守館址」も建てられていたようですが、残念ながら見ることはできませんでした。
家持が越中国司として赴任したのは天平18年(746)。弱冠29歳の若さであった家持は、ここで多くの歌を詠み、「万葉集」の編纂にも積極的に取り組みました。家持の長歌、短歌473首のうちの約半分が高岡で詠まれたとのこと。高岡が「万葉のふるさと」と呼ばれる所以はここにあります。
そして、いよいよ、我ら同窓の仲間との年に一度の逢瀬の会場である氷見へと向かいました。
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