氷見・高岡へ万葉の旅㉓―本堂
西本願寺阿弥陀堂を模して造られたという勝興寺本堂は、緩やかに反った向拝が美しく、複雑に組まれた斗供、大きくのたうった海老虹梁、木鼻や破風板飾りなどにこれでもかというほどの彫刻が施されています。
中に入れば、外陣は大梁と斗供とを用い、少ない柱で格天井を支え広さを確保しています。また、内陣には金箔を張り、本尊である阿弥陀如来が住むという極楽浄土を表しているようです。
それにしても、宮大工伝統の木組みの技術は、これほどまでに大きくて重い屋根を、わずかこれだけの柱で支えていることに驚きを感じざるを得ませんでした。
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