東海道・中野町を歩く⑩―材木の町
浜松市東区中野町と言えば、北遠の木材を扱う材木屋が建ち並ぶ「材木の町」でした。元はと言えば、天竜川を下った木材は川口の湊町、掛塚に集められ船で運ばれていたのですが、明治22年(1889)に国鉄東海道本線が開通し、同25年(1892)に中野町に貨物取扱駅が設置されるに及び、木材の集積地は上流に転じた歴史があります。
製材に関わる掛塚の人たちは中野町に通ったり、移住したり、地元に暮らす私たちにとっては苦々しい歴史です。
中野町の玄関先で見かけたのは、「木材業者及製材業者登録条例 静岡県」の「登録証」。これが、まさに「材木の町」だった中野町を証明するもの。掛塚では見たことがない、富士山マークの金属プレートです。
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