東海道・中野町を歩く⑨―松林寺の戦争記念碑群
松林寺は臨済宗方広寺派の寺院。道路に面した場所に石積みが施され、日露戦役忠魂之碑、日露戦役紀念、日獨戦役忠魂之碑、日獨戦役記念碑、大東亞戦役忠魂之碑、大東亞戦役記念などの石碑がずらりと並んでいます。
「日獨戦役」は第一次世界大戦、「大東亞戦役」が第二次世界大戦。本来は、「満州事変」「北支事変」「支那事変」を含め「大東亜戦争」と呼んだのですが、戦後、GHQの指令により「大東亜戦争」が否定され、「第二次世界大戦」の一部の「太平洋戦争」と呼ぶのが一般的になりました。
現在、そのような強要は失効していますが、戦後に建てられた多くの忠魂碑に戦争名が刻まれていないのは、敗戦国としての苦しい忖度が理由かも。
それにしても、これほど戦争記念碑が立ち並ぶのは、中野町の繁栄が裏付けとなったはず。左隅にある「平和塔」に救われた気持ちになりました。
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