氷見・高岡へ万葉の旅⑬―総門の加賀梅鉢紋
瑞龍寺の入口は総門。国指定重要文化財です。杮(こけら)葺きの薬医門の桁に浮き出ているのは加賀梅鉢紋。瑞龍寺が加賀藩の第2代藩主・前田利長の菩提寺であることを示しています。
梅鉢紋と言えば、誰もが知っている天神様、菅原道真の家紋ですが、初代加賀藩藩主を務めた前田利家は菅原道真の末裔であると自称し、梅鉢紋を用いました。その後、武家らしく梅鉢紋の花弁の間に雄蕊のような幼剣を足したのが幼剣梅鉢紋(=加賀梅鉢紋)。
加賀梅鉢紋に欠損は見られませんので浮彫になっているのかとも思ったのですが、木目を見ると、桁の木目とは明らかに違っていますので、何らかの方法で接着してあるようです。
学生時代を金沢で過ごした仲間たちにとっては懐かしくもあり、親しみを感じる梅鉢紋。数時間後に開かれる同窓会を待ち遠しく感じてしまう総門でした。
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