鎌田神明宮を訪ねる③―神明の森
鎌田神明宮にお参りするためには、南から北へと続く長い参道を進まなくてはなりません。でも、長い参道は、神明宮の「神明の森」の中。秋の深まりを感じる季節を迎え、気持ちの良いウォーキング・タイムです。
私たちの祖先たちが住まいを構え、田畑を開拓した時には、妨げになる樹木を伐採し元来の自然を破壊して来ました。その地に住む神々の怒り怖れ鎮めるため、神社を勧進して祀り、せめて神社の森だけは保存しようと守って来たのが「神明の森」です。
神社の森には、人為的に植えられた樹木もあるのですが、「神明の森」は磐田原本来の自然が残された貴重な森。静岡県の「ふるさと自然百選」にも選ばれています。
鎌田神明宮の南側は、伊勢神宮の神領地(荘園)として供物を献じた御厨(みくりや)地区。湿地は水田へと変わり、さらに長年の施肥や消毒が水質の悪化をもたらしていることでしょう。
せめて、祖先が残した「神明の森」にいにしえの自然を偲び、これ以上の悪化を防がなくてはなりませんね。
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