鎌田神明宮を訪ねる②―「文久三年亥九月日」
車は兎山公園北側の駐車場に止めたのですが、鎌田神明宮にお参りするのは南にある鳥居から。神明宮は、御厨(みくりや)地区の19社の総鎮守であるわりには、質素な感のある木の鳥居です。
神明宮の社号碑と鳥居との間にある左右1対の常夜燈は、火袋が失われています。竿に刻まれている建立年月は「文久三年亥九月日」。文久3年は西暦1863年、幕末維新の混乱期です。
最初の石段を上がる時に気が付いたのは、石の表面に出来たすり鉢状の窪み。この窪みを人為的に開けられた「盃状穴」とする説もありますが、鎌田神明宮のものはわずかに出来た窪みに砂や小石が入り、長い年月を経て少しずつ削って行った痕のようです。
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