木曽路・奈良井宿を歩く㉗―キツリフネ、ニガクサとヒメフウロ
浦島伝説が残る「寝覚の床」では、浦島太郎は岩に腰かけて釣り糸を垂らしていた、とされていたと思いましたが、「寝覚の床」ではツリフネソウ科のキツリフネが咲いていました。
キツリフネは黄色い「釣船草」ではなく、「吊船草」だと思っているのですが、「寝覚の床」のキツリフネを浦島太郎はどう見ていたのでしょうか?
花弁の中から長い糸を垂らしているように見える花はシソ科のニガクサ。雄蕊の長いのですが、もっと長いのが雌蕊です。ピンク色の花弁の外に、まるで浦島太郎の釣り糸のように放物線を描いて垂れています。
ゲンノショウコに似た小さな花はフウロソウ科のヒメフウロ。箱根で咲いていたヒメフウロは人の手によって植えられたものだったのかも知れませんが、「寝覚の床」で咲いていたヒメフウロは自生だったのでしょうか?
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