木曽路・奈良井宿を歩く⑱―水場
ボンネットバスに乗らず、江戸時代の旅人気分で真夏の奈良井宿を歩く私たちには、発汗を補い喉の渇きを癒す水分補給が欠かせません。
でも、大丈夫。「日本一長い宿場町」奈良井宿の約1キロ続く通りの6ヶ所に山の水を引いた水場が設けられています。しかも、それぞれの水場は水場組合の人たちによって管理されているとのこと。もちろん、すべての水場の水がそのまま飲料に適しているということではありませんが、流れ続けている豊かな湧き水は防火用としても使われて来たようです。
柄杓で掬い、ハンカチを湿らせて首筋に当てると、暑さを忘れるほどの冷たさ。そこで、今度は両手で掬い、額から頬を拭い、水の滴る顔を左右に振って・・・。これも、江戸時代の旅人を装ってみた涼み方。
そして、下町の水場だけは飲んでもOK。柄杓で掬って左手で受け、口元に運んで飲むと、冷たくて美味しい軟水でした。
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