さて、木曽駒ヶ岳で出会った数々の高山植物を紹介したいと思いますが、何から始めましょうか?先ずは、朝露に濡れた黄色いスミレ、キバナノコマノツメを紹介します。
スミレの花の季節はとっくに終わっているのですが、キバナノコマノツメはスミレの仲間の中では一番の遅咲き。「キバナノ」はもちろんン「黄花の」ですが、「コマノツメ」は丸い葉の形を馬の蹄に例えた「駒の爪」。スミレの仲間としては異例の名前に「スミレ」が付かない植物です。
木曽駒ヶ岳の「駒」とは、雪解け時季の晩春に、山腹に現れる雪形を馬の姿に見立てた名。キバナノコマノツメの名との間に、直接の因果関係はありませんでした。