カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑤―コウゾとヤブムラサキ

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年06月08日 04:57

 カレンフェルトの山道を山頂に向かって登る途中で出会ったのは、和紙の原料として利用されて来たコウゾ(楮)。花はそろそろ終わりの時季に近づき、毛玉のような雌花の毛は短くなっていますので、そろそろ結実の季節が近づいているようです。

 秋葉山ではまだ蕾だったヤブムラサキの花が、竜ヶ石山ではもう咲いていました。ヤブムラサキと言えば、知る人ぞ知る金属鉱床を探すための指標植物ですが、ここは石灰岩地帯。ヤブムラサキはカルスト地帯も好むようです。

 そして、山道の傾斜は少し急になり、右手に虎ロープをつかみながらのなんちゃって登山。コウゾもヤブムラサキも枝の下に花を付けますから、ここで思いっきり腰を伸ばし、歩き始めて約1時間で山頂に到着することができました。

 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く①―カレンフェルト
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く②―フウトウカズラの花と「貞雄桜」
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く③―緑色のベンチ
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く④―「100選」の標柱と「鬼の洗たく岩」
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑥―山頂からの絶景
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑦―「初生の鐘」
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑧―「竜の爪岩」
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑨―山岳信仰の三神
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑩―「夫婦岩」「岩抱桜」と「行者穴」
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑪―炭焼窯跡
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑫―種子を放出した後のヒメウズ
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑬―「白橿の棚田」
 【関連記事】カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑭―ゼフィルスのミズイロオナガシジミ

関連記事