大久保家と淡海国玉神社⑪―祇園神輿と「大婚二十五年」の奉納額
淡海国玉神社を訪れた7月11日(土)は、祇園祭(ぎおんさい)の2日目。淡海國玉神社の飛地境内社である天御子神社(あまみこじんじゃ)より遠江国総社である淡海国玉神社へ、牛頭天王の御神霊が渡御します。
拝殿に納められていたのが、御神霊が渡御した神輿ですから、私たちが訪れた時に牛頭天王は、淡海国玉神社本殿にいたのです。
神輿奥には、「奉祝 大婚二十五年」の奉納額が掲げられています。結婚や銀婚、金婚はお馴染みですが、「大婚」とは何のことでしょう?
「大婚」とは天皇陛下の結婚のことなのです。ここで言う「大婚」は明治天皇の結婚のこと。明治27年(1894)に明治天皇の大婚二十五年祝典が催された時に奉納されたのが、「大婚二十五年」の額です。
下々では、結婚25周年はイギリス式で銀婚と呼んで祝いますが、天皇陛下は「大婚二十五年」。ちなみに、「大婚」は「だいこん」とは読まず「たいこん」と読みますので、お間違えのないように!
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