元城町東照宮を訪ねて③―長谷川貞雄篆額「井上延陵君碑」
家康ゆかりの場所に東照宮を勧進したのは旧幕臣・井上延陵(八郎)。その功績を讃える巨大な記念碑が、手水舎の奥に建てられていました。
記念碑に刻まれている文字は「井上延陵君碑」。そして、その文字を書いたのは「貴族院議員正四位勲三等長谷川貞雄篆額」とあり、浜松市西区雄踏町宇布見の中村家に生まれ、磐田市川袋にある八雲神社の神官の家、長谷川家の養子となり「遠州報国隊」に参加して明治維新を成し遂げた、あの長谷川貞雄です。
記念碑が建てられたのは「明治三十四年四月」ですから、長谷川貞雄56歳の時。当時、長谷川貞雄は東京から戻り、元城町のすぐ隣り、松城町に住居を構えていました。
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