早春の獅子ヶ鼻トレッキング㉔―地層
帰り道で再び林道に出ましたので、ここからは少し林道を歩くことにしました。
林道は、もちろん重機により開削された新しい道。道路脇の壁は削り取られたままの状態。礫が詰まった層や粘土層など幾重にも重なっているのがよく分かります。
礫のほとんどは、川を流れて下った丸石。獅子ヶ鼻や八畳岩では礫岩に固まっていましたが、この辺りは粘土質の中に埋め込まれた状態です。断層らしき地層の食い違い箇所が見られるのは、かつて海の底にあった頃の様々な地殻変動の証拠。
粘土よりは硬い泥岩に埋め込まれた丸石は、「君が代」で歌われている「さざれ石」のようです。三方原台地と同じ赤土も見られ、赤石裂線によって切り裂かれた獅子ヶ鼻付近の複雑な成り立ちが感じられました。
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