早春の獅子ヶ鼻トレッキング⑭―浮石
獅子ヶ鼻が岩山であることは、生育している樹木の根が山肌に絡みついているように浮き出ていることからも分かります。これを見て、「蟻の戸渡り」を四つん這いで渡った私の無様な姿を思い出してしまいましたが、しがみついているのは私だけではなかったのです。
次に目指したのは「浮石」。岩山の上に乗っかっている大きな卵型の岩です。
「浮石」も、やはり粒の小さめの礫岩。卵型ですから、岩山との接地面はわずか。しかも、少し斜めに傾いていますので、見た目はいかにも不安定。それでも、押しても引いてもビクともしません。
「浮石」の風化が獅子ヶ鼻全体が隆起してから起きたものか?それとも。、海底にある時に風化し、そのまま持ち上がって来たものか?どちらにしても、大自然の生み出した不思議な安定感。受験生にはご利益があるかも知れませんね。
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