東海道・白須賀宿を歩く⑨―うないの松
蔵法寺(ぞうぼうじ)脇を抜け、旧東海道へつながる小道を行くと、『うなひ乃松』の看板が立っています。
看板には「文明八年四月六日駿河守護職今川義忠公を葬った上に植えられた松にて昔から枝一本折ってもオコリをふるったとおそれられていた松であります故ご注意ください。」と書かれていましたが、近くにそれらしい松は見当たりません。
細いロープで囲まれた中には、落ち葉に埋もれかけた切り株らしいものと細い枯れた松が1本。これが「二代目植樹日 平成元年吉日」とある松だとしたら、ちょっと寂しい話です。
切り株の背後に2基並ぶ石碑は「うないの松」を説明するものと、この松を詠んだ久内和光(くないかずみつ)の歌碑。五輪塔は今川義忠公の供養塔でしょうか?
「うない」とは、うなじのこと。この場所が、潮見坂の首に当たるところから名付けられたとのことです。
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