伊良湖岬の自然⑩―片浜十三里と「椰子の実」の碑
「日出の石門」を見下ろす位置に上がり、そこから東を見ると真っ直ぐに続く海岸線が見えます。これが「片浜十三里」と呼ばれる絶景。「十三里」とは、「日出の石門」から浜名湖と外海の境目である今切れ口までの約52キロを意味しています。
解説看板によれば「砂浜に広がる砂や礫は、遠く天竜川の河口から、沿岸流によって運ばれてきたもの」とのことで、今更ながらに天竜川の大きさを感じさせられました。
そして、島崎藤村の「椰子の実」の記念碑が立つ「日出園地」には、昭和54年に北マリアナ諸島のロタ島から流した1000個の椰子の実のうちの1個が伊良湖岬に流れ着いたことを記念し、4本の椰子の木が植えられています。
「名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ」―壮大な自然を謳い上げた歌詞です。
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