諏訪大社を訪ねて⑯―諏訪大社下社秋宮
諏訪大社下社は地図で見れば上社の上、諏訪湖の北側、諏訪郡下諏訪町に位置しています。天竜川が流れ出しているのは諏訪湖の西、岡谷から。その流れに従えば、確かに下諏訪は上諏訪の下流に位置することになります。
金銅製の鳥居をくぐれば、参道を塞ぐようにそそり立つ「根入りの杉」。「この杉の木は樹齢凡そ六~七百年で丑三つ時になると枝先を下げて寝入りいびきが聞こえ子供に木の小枝を煎じて飲ませると夜泣きが止まるといわれている」と書かれた看板が立っています。
「根入り」と「寝入り」の語呂合わせ。杉の挿木に根が生えたものなので「根入りの杉」と呼んだのがその名の由来のようですが、一体、誰が考えた逸話なのでしょう?不思議です。
神楽殿の前に立つのは、左右1対の金銅製の狛犬。身長1.70メートルあり、青銅製では日本一と言われています。秋葉神社上社駐車場にある弥彦神社型狛犬と背比べをさせてみたいところです。
神楽殿は天保6年(1835)立川和四郎二代目冨昌の作。だとすれば、文化9年(1812)に建てられた秋葉神社上社に残る随身門と同じ。
見上げてみましたが、残念ながら神楽殿には、彫刻らしい彫刻は見られませんでした。
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