掛川城公園の逆川を隔てた南側に復元されているのは、掛川城の正門に当たる大手門。天守閣再建の後、平成7年(1995)に復元されたもので、2階建ての櫓門。2階の壁は漆喰の白壁で、その上には本瓦葺き入母屋の屋根が乗り、棟の両端にはシャチ瓦が飾られています。
城内から少し離れ過ぎているような気がしましたが、実際の大手門は現在地より50メートルほど南にあったとのことです。
そして、商店街を西に歩くと、掛川城の内堀畔に建てられていたという「蕗の門」がありました。
「蕗の門」があるのは圓満寺の入口。掛川城の廃城後、明治5年(1872)に圓満寺が買い受け、現在地に移築したとのこと。実は、その時に、四脚門の柱を2尺5寸(約76センチ)ほど切り、背を低くして山門にしたと言われているそうです。
しかし、それでもかつての掛川城内にあった貴重な建築物であるには違いありません。