横須賀城の別名は、掛川城と同じで「松尾城」。町歩きの最初、城下にある町は松尾町で、城主西尾家の家紋である「櫛松(くしまつ)」を町の旗印としています。
松尾町の浦野屋酒店で見せていただいた「広報おおすか」平成10年1月号「字町の旗と共に新たなる年が始まります」に掲載された、かつての小笠郡大須賀町の字町の旗の中、右の上から3番目にあるのが松尾町の旗。集会所の壁にも4つの「櫛松」紋を円形に配置した「四つ櫛松」の旗印が見られます。
そして、明治30年頃に建てられたという浦野屋酒店の鬼瓦にも「三つ櫛松」紋が。
「松」の枝を「櫛」に見立てた「櫛松」の家紋を知らなければ、到底理解できない謎の形。まさか、「松」の枝の下にあるのが「櫛」の歯だとは思いもよりませんでした。