小國神社の紅葉を楽しみ、市街地で屋号紋探しをした遠州森町の金守神社でナギの木を見つけました。
金守神社と言えば竜が天に昇るようにグルリと巻き、捻じれながら育つ「十七夜の大藤」で有名ですが、私の目に止まったのは、まだら状に剥がれた樹皮。ナギの木独特の木肌です。
見上げれば、かなりの樹高があり、艶やかな葉が茂っています。森町のナギと言えば、天宮神社のナギの木。樹齢1500年余とされ、県の天然記念物に指定されています。
金守神社の主祭神は金刀比羅大神とされていますので、水上交通の守り神。ナギの木が植えられたのには、太田川水運の安全を願ったものと思われます。
水運と言えば海に面した港町だけのことと考えがちですが、川舟も大切な物資の運送手段。天竜川だけでなく、森町を流れる太田川にも多くの舟が往来していたのです。