金鳴石を見守るように立っている3体の石仏は「阿弥陀三石佛」。その奥には5体の「石佛五如来」が座っています。
「阿弥陀三石佛」はいわゆる阿弥陀三尊。阿弥陀如来を真ん中に、向かって右に観音菩薩は往生者を迎え取るための蓮台を持つ観世音菩薩、左に合掌した勢至菩薩の脇侍を従えています。
「石佛五如来」は向かって右から、宝生如来、薬師如来、大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来の5体の座像。宝生如来は智拳印、薬師如来は左手に薬壺を持ち、右手は施無畏印、大日如来と釈迦如来は禅定印、阿弥陀如来は人差し指と親指とで輪を作る上品上生の阿弥陀定印。4体は螺髪(らほつ)ですが、大日如来だけは宝冠を頂いています。
これらの石仏は、いずれも中国人仏師の作とことで、そう言われてみれば、顔に独特な表情が現れているようです。