石段を上り切った先にあるのが、茅葺屋根の本堂です。
本興寺の開山は永徳3年(1383)でしたが、現在の本堂は天文21年(1552)に再建されたもの。それにしても、すでに築後465年が経過し、国の重要文化財に指定され、古い絵葉書「本興寺 本堂」の写真とほぼ変わりない姿を現在も留めています。
ところで、古い絵葉書には「国指定重要文化財」ではなく、「特別保護建造物」と印刷されています。
本興寺本堂が文化財保護法に基づき「国指定重要文化財」に指定されたのは、昭和25年8月29日。しかし、それ以前の明治40年(1907)5月、古社寺保存法により「特別保護建造物」に指定されていたのです。