金指・実相寺を訪ねる⑤―近藤季用公夫妻御廟

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年08月04日 05:22

 実相寺庭園の裏手には、近藤登之助季用(すえもち)公夫妻御廟があります。近藤季用とは近藤秀用の長男であり、近藤貞用(さだもち)の父。

 小田原陣(天正十八年)で父秀用(ひでもち)と共に井伊直政隊に属し、篠曲輪に一番乗り、足軽大将を討ち取って秀吉から紅梅胴服と鞍置、青毛黒馬を下賜され初陣を飾った。九戸陣・朝鮮出兵を経て慶長五年(一六〇〇年)関ヶ原の戦いで御徒の頭として従軍、このとき家康から恩賞として父祖の旧領当地に三・〇五〇石を采地として賜わった。

 季用の墓は浜松市北区都田町の龍洞院にあるとのことですが、寛永5年(1628)貞用が父母に当たる季用公夫妻を供養する円墳を築き、五輪塔を造立したのが、この「御廟」。

 昭和29年(1954)、旧金指保育園建築のため別の場所に移されていましたが、平成21年(2009)に現在地に再移座、復元されました。

 【関連記事】金指・実相寺を訪ねる①―「実相寺の歴史ある庭園」
 【関連記事】金指・実相寺を訪ねる②―山門と鍾楼門
 【関連記事】金指・実相寺を訪ねる③―浜松市指定有形文化財
 【関連記事】金指・実相寺を訪ねる④―渡辺謙堂の彰徳碑と松島十湖の句碑

 【関連記事】阿多古川・瀬戸渕の風景⑥―「春秋や むかしながらの 渕の色」
 【関連記事】阿多古川・瀬戸渕の風景③―十湖の句碑

関連記事