「遠州山辺(やまのべ)の道とは三方原台地東麓から浜北北部丘陵南麓にかけては、緑や水などの豊かな自然環境と、岩水寺や秋葉山などへ向かう人々が通った古い道路が残っており、その沿線には多くの名所・旧跡が存在しています。」(遠州山辺の道の会)。そんな「遠州山辺の道」を少しだけ探索してみました。
5月14日に歩いて訪れたのは、浜北区尾野の高根神社と金刀比羅神社。ともに浜北北部丘陵南麓に位置していますので、北遠に続く山地の南端に当たり、おそらくかつての東西を結ぶ交通・交易の道が「遠州山辺の道」。平野部から一段高い山麓にありますので、古代から人々の暮らす場のすぐ近くであったと思われます。
先ずは浜北区尾野に鎮座する高根神社を訪れます。高根神社はNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のロケ地。高根山中腹に登る参道入口では「昭和三年二月」に建てられた石鳥居が迎え、高根神社がかつては式内社の多賀神社であったことを示す「式内 高根神社」の額が掲げられています。
この辺りの標高は70メートルほどですが、南側を見晴らせば、鳥居の向こうにJR浜松駅前のアクトタワーを見ることができます。
*写真は、今年(2017)1月に訪れた時に撮影したものも一部使わせていただきました。