「春」を待つ青谷を歩く③―緑色片岩の谷
そもそも、「青谷」の由来については、「村内の谷間から緑色片岩を多く算することによる。」(「角川日本地名大辞典22静岡県」より)とされ、「青谷不動の滝」の岩壁だけでなく、滝を見下ろす道の脇、集落内を流れ「不動の滝」へと続く沢など、まさに「青谷」の地名由来となった自然です。
緑色片岩地帯の中に、石灰岩が入り込んでいるのが青谷。地質や岩石などに興味がある人なら、青谷を歩けば、足を止められるところばかり。そこに見られるのは、強い力が加わって発生した大きな地殻変動の痕跡。
またいつか、こんなことが起きたとしたら、どうなってしまうのでしょう?青谷だけではなく、日本列島のどこででも起る可能性があります。青谷の里山をちょこっと歩けば、そんな大きな自然現象を感じる機会にもなるのです。
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