天竜区横山町に残された「材木王」の家②―屋敷神
コンクリート擁壁の上に建てられた「材木王」の家の、さらに高い場所に石鳥居が見られます。実際に登らせていただくと、そこは2階建ての土蔵を見下ろす高さ。鳥居にもお社にも神社の名が分かるようなものはありません。
祠は赤く塗られていましたが、稲荷神社とは思えません。この位置は旧青山家の北西角に当たりますので、もしかしたら、これは「地の神様」なのかも。
「地の神様」を祀るのは、遠州地方特有の風習。木や石で造られた小さな祠がひっそりと祀られていることが多く、本来の意味は先祖の霊に家を護っていただくための守護神。屋敷全体を見渡せるこの場所に「地の神様」を祀り、青山家の繁栄とともに、土砂災害などが起きぬようにと安全も願ったのではないでしょうか?
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