「北遠の花園」で遊ぶ④―カワラナデシコとハマナデシコ

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2020年07月27日 05:39

 「北遠の花園」があるのは佐久間の山の中。河原でもなければ、もちろん浜でもありません。それでも「北遠の花園」には、カワラナデシコ(右の写真)もハマナデシコ(左下の写真)も咲いています。

「なでしこが 花見るごとに 少女らが 笑まひのにほひ 思ほゆるかも」(「万葉集」巻18‐4114)
「うるはしみ 我が思ふ君は なでしこが 花になそへて 見れど飽かぬかも」(「万葉集}巻20-4451)

 2首とも大伴家持の歌。「万葉集」にはナデシコを詠んだ歌が26首もあり、そのうちの8首に愛しい女性の面影が重ねられています。これが日本の女性を「大和撫子(やまとなでしこ)」とナデシコに例えるようになった由来。

 「北遠の花園」の「大和撫子」たちも、濃いピンク色の美しい花を咲かせていました。

 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ①―ヤマユリからオニユリへ
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ②―チダケサシで吸蜜するダイミョウセセリ
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ③―サカハチチョウの夏型
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ⑤―スズカケソウとソバナ
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ⑥―ベニバナボロギク
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ⑦―野草の「御馳走」
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ⑧―バイカツツジとキレンゲショウマ
 【関連記事】「北遠の花園」で遊ぶ⑨―マツモトセンノウ

 【関連記事】大和撫子(ヤマトナデシコ)とはカワラナデシコのこと
 【関連記事】「しらびそ高原」へ猛暑日ドライブ⑤―カワラナデシコ、ヒヨドリバナとホソバウンラン

 【関連記事】真夏の竜洋海岸で咲く花②―ハマナデシコ
 【関連記事】遠州灘海岸の海浜植物②―白花ハマナデシコ
 【関連記事】伊良湖岬の自然⑦―ハマエンドウとハマナデシコ
 【関連記事】波立つ竜洋海岸の自然③―ハマゴウとハマナデシコ
 【関連記事】水玉を宿した小さな自然①―シロバナハマナデシコ

関連記事