春野町堀之内の瑞雲院を訪ねる⑨―天野家墓所
「瑞雲院のマキ」の脇を通り、少し登ったところにあるのが天野家墓所。浜松市指定史跡「犬居城主天野氏之墓地」の解説看板によれば・・・
犬居城主天野氏代々の墓地である。初代天野経顕以来の天野一党の墓碑十六基が、今も往時を偲ばせている。
秋葉山瑞雲院は、天正年間、徳川家康の犬居城攻撃の際に兵火に遭い、堂宇ことごとく焼失して以後、現在地に再建されたものであるが、以前は、今の町立犬居幼稚園のある敷地内にあった。
天野氏代々の墓地も、かつてその境内であった会下山の中腹に祀られていたが、昭和二十九年、犬居小学校改築工事に伴う敷地造成のため現在地に移され、翌年、当時の犬居町によって現在見られる形に修復された。
天野家は今川に従って北遠を支配。代々犬居城主として秋葉山も所領としていた国人領主です。瑞雲院は天野氏による開基であり、今も天野家の菩提寺として地元の檀家の人たちによって大切に守り続けられています。
関連記事