東海道・由比宿を歩く㉑―豊積神社とアオサギの巣
旧東海道をさらに東へと歩いて行くと、豊積(とよづみ)神社の前に辿り着きました。豊積神社の祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。つまり、富士山(浅間)信仰の神社です。
豊積神社には、こんな言い伝えがあるそうです。
延暦16年(797)、征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征の途中、戦勝祈願のために立ち寄り、奥州平定の帰途、再び戦勝報告に立ち寄ったというもの。
その日が旧正月だったため、村人たちによる戦勝祝賀の宴が盛大に催され、大太鼓を繰り出し町内を練り歩いたのが「由比の太鼓祭り」の起源とのこと。
「年に一度の祭りにゃおいで 生まれ故郷のお太鼓に」。
神社境内の樹木の枝先にアオサギたちが巣を懸けていましたが、彼らの視線の先には餌となる魚が集まる由比漁港が見えていたようです。
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