氷見・高岡へ万葉の旅㉒―雪避けの工夫
山門をくぐった先にある勝興寺本堂は、入母屋造の屋根から三間の広い向拝がせり出しています。
向拝を支える4本の柱のうち、向かって1番右側の柱には龍に見立てた木目が浮かんでいるとのことでしたが、残念ながら写真ではちょっと分かりにくくなってしまいました。
そして、ここでも登場するのが、瑞龍寺を建てた加賀藩お抱えの名工・山上善右衛門嘉広。山上善右衛門嘉広の指導により、地元の大工・瀧川喜右衛門が棟梁となって建築されたとされているようです。
気になったのは、正面に見える三角屋根。これは、屋根からの落雪を左右に振り分け、正面から本堂に向かってお参りできるための工夫。濡れ縁の外側に支えの柱を建て、軒を長く突き出しているのも、避けの雁木造と思われます。
なお、三角屋根の前に立つ怪しい人影が誰であるかは、ヒ・ミ・ツです。
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