氷見・高岡へ万葉の旅⑧―屋根を見上げる
高岡の土蔵造りの町並みで見られる瓦は、釉薬が使われた黒い瓦。もちろん、雪止め瓦も使われています。
屋根の棟の甍(いらか)と呼ばれる部分は何層も重ねられ、さらにその上にいろいろな形の突起が見られる家も。この突起は「雪割り瓦」。積雪を屋根の左右に分け、棟を雪の過重から守るための富山県ならではの工夫とのこと。
瓦屋根の上に設けられている小さな建物は、「天窓」と呼ばれる明り取りの窓。これも、屋根が雪に覆われても、雪の上にガラス窓が出ることで、2階にも明かりが届けられる仕掛け。雪国が生んだ知恵が、高岡にはまだ残っていました。
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