木曽路・奈良井宿を歩く㉓―鎮神社
「日本一長い宿場町」奈良井宿の南西の外れにあるのは鎮(しずめ)神社。元和4年(1618)奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から祭神を招き、祭祀を始めたとされる神社です。
「沈める」でもなければ、「静める」でもなくて「鎮める」とは、神を祀り、神の怒りを和らげること。氏神様として手厚く祀ることにより、地域を挙げて衛生意識を共有し高め、疫病退散を成し遂げた名残りが鎮神社だったのです。
その入口に建てられていた御神燈の形は、以前、長野の善光寺で見かけたのと同じ猫足型の石燈籠。遠州ではまず見ることのない形の燈篭を見て、やはりここは信濃の国だと実感させられました。
そして、ここから先に進めば、元々は鎮神社があったという鳥居峠越えの山道。せめて、石畳の道が現れるところまで歩けば良かったのですが・・・。
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