水窪・臼ガ森を訪ねる⑤―山姥が住んだ村
前回「水窪・臼ガ森を訪ねる④」で紹介したように、県道389号水窪森線沿いの河内浦集落の入口付近には今でも伝説の巨岩があります。伝説によれば、この岩を落としたのは、臼ガ森(うすがもり)に住む山姥だったとのこと。
その山姥がどこに行ってしまったのかは知りませんが、ただ、臼ガ森集落がそれほどの急傾斜地にあるというのは事実です。写真では伝わりにくいかもしれませんが、未だに手入れされているらしい茶畝とその下に見える青い屋根から、急な傾斜を想像していただけるでしょうか?
集落の生業の中心はおそらく林業であり、山仕事で暮らしを立てていたと思われます。そんな臼ガ森が山の上にあることを知らせる目印が山姥が落としたとされる岩。
・・・ではないかと思います。
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