水窪ダムにある神社を訪ねる②―仏像が並ぶお堂
水窪電源神社は、急な石段の一番上。その手前にお堂がありました。お堂は2室に仕切られ、それぞれに彩色を施された五尊佛と薬師如来十二神将の仏像が祀られています。
五尊佛の方は、文字が読みにくいのですが、おそらく中央に坐っているのが本尊阿弥陀如来であり、その左右が薬師如来と地蔵菩薩、さらに外側が毘沙門天と不動明王だと思われます。
隣りの薬師如来十二神将は、中央に立っているのが薬師如来。奥にいるのが、脇侍の日光菩薩、月光菩薩、十二神将のほか、地蔵菩薩と葬頭河婆。「文化十一甲戌年」の文字が見えますので、西暦1814年の作。
これらは、おそらく、水窪ダムの建設により移転を余儀なくされた地域の寺に安置されていた仏像たちだろうと想像します。「諸久頭」「小又村」「瀬戸尻」「戸中村」などの集落にあり、行き場を失くした仏様がここに祀られているのだと思います。
・・・となると、さらに1段高いところにある水窪電源神社も?
*コロナ自粛の昨今、ブログ記事の取材もままならない日々が続いています。記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたが、過去記事を再掲載させていただきました。
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