興津・清見寺を訪ねる①―境内を横切る東海道本線
5月27日、静岡市清水区興津にある清見寺を訪れました。清見寺は以前から一度は訪れたいと思っていた臨済宗妙心寺派の寺。国道1号から外れ、清見寺駐車場に車を止めて石段を登ったところに建てられた総門をくぐると、足元を電車が走り抜けて行きました。
何と、清見寺総門と山門との間にはJR東海道本線。明治22年(1889)に国鉄東海道本線が敷設されるに当たり、境内が南北に分断されてしまったのです。
元々、東海道17番目の興津宿の位置は、薩堙峠と駿河湾との間。山と海と東海道とが迫った地形に線路を通すには、境内を掘るしかなかったのかも知れません。
東海道本線を跨ぐ橋梁は改修されたものとは思われますが、橋台の石積みはフランス積み(フランドル積み)。明治の文明開化以降いち早く日本に伝えられたレンガ工法と同じ積み方です。
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