浜名湖に架かる橋を歩く⑥―古い絵葉書「辨天島鐵橋上汽車進行の光景」
磐田市見付の佐口行正さんが集めた古い絵葉書の中に「辨天島鐵橋上汽車進行の光景」が見つかりました。
写真の橋梁は、おそらく現在の弁天大橋の北側にあった第一浜名湖橋梁の単線時代のもの。レンガと石が積み上げられた橋脚の上を「6254」のプレートを付けた蒸気機関車が走っています。
これはネルソン(6200系)の機関車。英国ネルソン社で設計されたテンダー機関車ですが、日本には50両が輸入されたのだそうです。当時の鉄道ファンは「明治の貴婦人」と呼んだとか。
次の1枚は「辨天嶋鐵橋上滊車進行の光景」。国鉄東海道本線が開通した明治時代中期頃までは、「汽車」よりも「滊車」の表記が一般的だったようです。
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