旧山香小の思い出⑤―昔と今
最盛期には900人もの児童が学んだ旧「山香小学校」の古い写真には、校庭に育つクスノキも必ずのように写っていました。あのクスノキが、今はどうなっているのかを紹介しようと考え、久しぶりに山の上の学校を訪ねてみました。
・・・と言っても、写真に写したのは平成21年(2009)の旧「山香小学校」。もちろん、木造ではなく、鉄筋コンクリート造りの校舎です。校庭の太いクスノキが写っています。でも、・・・。
古い写真で見たクスノキとは、どこか違っているうな気がしませんか?
確か木造の校舎は横に長く伸び、クスノキはほぼ中央。それに比べ、現在のクスノキは校舎の脇にあります。もしかしたら、校舎は2階建木造から3階建コンクリート造りに立て替えられた時に、角度を90度回転した方向に向きを変えられたのではないでしょうか?
校庭に立ち、旧校舎が山際に建っていたと想像してみると、校庭はとても細長くなります。校庭で婦人たちが踊りを踊っている古い写真を見れば、この踊りの輪の辺りに、現在の校舎が建っていることになります。真実はどうなんでしょうか?卒業生なら、分かりますよね?
校庭の隅には、「卒業記念 昭和十年三月二日」の銘板が嵌められた「二宮金次郎像」が立っています。彼に聞いたら分かるのかも・・・。それにしても、この銘板は銅製です。どうして戦時供出を免れたのでしょうか?その理由も知りたいですよね?「金次郎さん。教えてくれませんか?」。
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