伊良湖岬の自然①―日出の石門
伊良湖岬(いらごみさき)に出かけたのは1月13日。道の駅「伊良湖クリスタルボルト」に車を停めて、観光客には定番の「恋路ヶ浜」は立ち寄りませんでしたが、人気の海蝕ジオサイト「日出の石門(ひいのせきもん)」を訪ねました。
伊良湖岬を含む渥美半島は、地質的には中央構造線外帯の三波川帯とさらに外に現れる秩父帯によって構成され、私が訪ねた「日出の石門」の「岸の石門」は浜名湖周辺で見かけることが多い白っぽいチャートによって出来ています。
チャートは放散虫というプランクトンの死骸が太平洋の海底に沈殿堆積し、そのカルシウム分が固まって出来た岩石。地殻変動によって隆起し、太平洋プレートの移動でこの地に辿り着いたチャートの岩山が、長年にわたる波の浸食作用を受けて出来た海食洞の向こうに朝日が昇る瞬間を見られるのは、10月中旬と2月中旬頃とのことです。
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