霧ヶ峰・八島ヶ原湿原の自然⑨―イワアカバナとイワショウブ
イワアカバナとイワショウブは、ともに名前に「岩」が付く花。雌蕊の柱頭のふくらみが棍棒状のアカバナと比べると、イワアカバナの雌蕊は球形です。
山地に生育する野草ですが、湿地を好むようですから、霧ヶ峰・八島ヶ原湿原はぴったりの場所。アカバナよりも草丈が高く、草むらに埋もれてしまうことなく、目立っていました。
木道からかなり離れた沢渕に咲いていた白い花はイワショウブ。ショウブと名付けられてはいても、ショウブの仲間ではなくチシマゼキショウ科。ショウブと似ているのは細長い葉の形だけ。
花は白くても、花が終わり秋にできる実の色はピンク色。実が熟すにつれ、さらに濃さを増していくそうです。
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