袋井・法多山を訪ねて③―玉石垣
法多山尊永寺の本堂までの参道歩きの楽しみは、延々と続く石垣。掛川市の横須賀城跡や磐田市の旧見付学校で見られるのと同じ、丸みを帯びた川石を積み上げた石垣です。
川石が使われた理由は、近在で石垣に使われるような石材を調達することが出来なかったから。これらの川石がどこで調達されたのかは不明ですが、いずれも運搬しやすい大きさ。ただし、割ったり、削ったりされていないことと、石積みの奥行きも深くはできないはずですから、雨水の水抜きをしっかり施工しないと、流れにより膨らみや崩れが発生するはずです。
たかが石垣、されど石垣。法多山参道の石垣に気になる膨らみや崩れが見当たらないのは、きちんと改修工事がなされている証拠です。
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