袋井・法多山を訪ねて③―玉石垣

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年07月23日 05:11

 法多山尊永寺の本堂までの参道歩きの楽しみは、延々と続く石垣。掛川市の横須賀城跡や磐田市の旧見付学校で見られるのと同じ、丸みを帯びた川石を積み上げた石垣です。

 川石が使われた理由は、近在で石垣に使われるような石材を調達することが出来なかったから。これらの川石がどこで調達されたのかは不明ですが、いずれも運搬しやすい大きさ。ただし、割ったり、削ったりされていないことと、石積みの奥行きも深くはできないはずですから、雨水の水抜きをしっかり施工しないと、流れにより膨らみや崩れが発生するはずです。

 たかが石垣、されど石垣。法多山参道の石垣に気になる膨らみや崩れが見当たらないのは、きちんと改修工事がなされている証拠です。

 【関連記事】袋井・法多山を訪ねて①―「戰捷」「紀念」の石燈籠
 【関連記事】袋井・法多山を訪ねて②―山門(仁王門)
 【関連記事】袋井・法多山を訪ねて④―「遠州三山ふうりん祭り」
 【関連記事】袋井・法多山を訪ねて⑤―葵のご紋の干支恵方盤と「歩兵第十八聯隊出軍之圖」
 【関連記事】袋井・法多山を訪ねて⑥―金燈籠に棲む「龍」「竜」「辰」「蜃」
 【関連記事】袋井・法多山を訪ねて⑦―二葉神社と氷室神社

関連記事