建築家・中村與資平が設計した建物④―豊橋市公会堂
豊橋市今橋町にある豊橋市公会堂も中村與資平の設計。昭和6年(1931)に竣工していますので、旧三十五銀行本店(現在の静岡銀行本店)と同年の建築。
ロマネスク様式の鉄骨鉄筋コンクリート造の建物について、現地に建てられた解説看板によれば「正面両側のドーム頂上までの高さは16メートル」とのことで、半球ドームはスペイン風。「近代的建築物の発祥ともいわれているものです」。
静岡大空襲と同じ昭和20年(1945)6月19日深夜から20日未明にかけての豊橋空襲を耐えた、国の登録有形文化財。塔上を飾っていた2羽の「鷲」は空襲でも焼け落ちることがなく、今も豊橋のシンボルであり続けています。
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